■2020年のラーバニスト動向(八ヶ岳事務所)
▲長雨とアジサイ(山梨県北杜市長坂町)
さて、コロナ禍による生活が2年目を迎えますが、お客様から田舎暮らしが見直され、移住ブームじゃないか?と聞かれる事が多々あります。そこで、少し時間が経っておりますが、八ヶ岳事務所の2020年の動向をお伝えしたいと思います。
弊社では都市と農山村を結ぶ交流事業をメインとして地方移住者を積極的に応援しており、都市(アーバン)から田園(ルーラル)への移住者や二地域居住者を称して「ラーバニスト」と命名しています。 2020年はどのような動向であったでしょうか。
①ホームページ閲覧数
2019年1月の閲覧数を100%として、2年間の推移を示したものです。北杜市の物件を探しにホームページを見た人の推移と捉えて良いでしょう。
2019年については、若干の増減があるものの、季節に関わらず、ほぼ一定です。意外に思うかもしれませんが、寒さの厳しい冬の時期もニーズは衰えません。
さて、コロナ禍の年となった2020年はどうでしょうか。1月から前年の1.5倍の閲覧数で推移し、5月からさらに伸び、6月にはなんと前年の2倍となりました。その後も年末まで高水準で推移しています。都内の緊急事態宣言が5月31日までだったので、6月以降の伸びは、都市から地方への意識の変化と言えるでしょう。仕事のやり方や生活スタイルの変化にも影響されたのでしょう。物件の案内をする時も、どこに住んでも仕事が出来るようになったと言う方が増えました。
②購入物件の種別。
ご成約した物件の種類を示したものです。ここ数年の傾向としては、中古住宅の割合が多く、7割程で推移していたのですが、2020年にはこの傾向がさらに強まり、8割近くが中古住宅となりました。
中古住宅の良いところは、すぐに使い始められること。新築に比べ、時間と労力を節約できます。コロナ禍の中、直ぐにでも田舎に移りたいというニーズに中古住宅は合致したのでしょう。
③購入者の居住地。
首都圏在住者が6割を占めています。なかでも、東京や神奈川県の西部など、自宅から北杜市へのアクセスが良い方に人気でした。別荘、二地域居住はもちろん、移住の方も今までのお付き合いの継続を考えると、気軽に通える距離が安心感につながるようです。
④利用目的
ここ数年は定住が5割を超えていたので、2020年は定住の割合が減ったという結果になります。これはリモートワークの浸透など、働き方の変化により、田舎暮らしのハードルが下がり、多様な楽しみ方が出来るようになったからでしょうか。
以上、ふるさと情報館八ヶ岳事務所の2020年の動向をお伝えしました。
(八ヶ岳事務所 大久保武文)