数年前に「実家のたたみ方」というNHKの取材がありました。親の実家を相続したものの、都会で居を構えて暮らす立場から見れば実家というものが相当な重荷になってきており、その処分について四苦八苦している・・・。
そこで当社の取り組みが紹介されました。ご覧になられた方も多いと思いますが、私の印象としてはそれ以降、親の実家の相続人からのご売却についての相談件数が一挙に増えてきた感じがします。北杜市の空き家バンクを通じて移住者に売却された所有者のおひとりは、積年の新聞紙や衣類・食器などの処分費が膨大にかかってしまったにもかかわらず、実にホッとしていました。
また、農地に無断で倉庫を作ってしまった場合や未登記建物の登記の仕方など、実家特有の困難な事象があるのも事実です。しかしながら、各地域のそうしたご実家というものは田舎暮らしを希求する都会人にとっては得難い物件ともなり得ます。宝の山は自分で見つけていくしかありませんが、その先鞭となって皆様にご紹介させていただける私にとっても身の引き締まる思いです。ご実家を引き継いでいただく都会の移住者をこれからも応援してまいります。
空き家バンク現地見学会の様子
北杜市市内の空き家の特徴 その2
八ケ岳事務所 中村健二