▲梅雨明けの澄み渡った空(北杜市白州町)
昨年は関東甲信越地方では6月29日頃の梅雨明けとなり、昭和26年(1956年)以降の統計では最も早い日付となりました。もっとも5日間程度の「移り変わり」の時期があるため、この日から即快晴になるというものではありませんが、その日を境に本格的な夏本番を迎えたという気持ちになるから不思議です。毎年梅雨明け後は猛暑が続き、積乱雲はその白さを増し、田んぼの稲は一段と成長していきます。
▲この時期は一雨ごとに緑が深くなる(北杜市須玉町)
この時期に注意しなくてはならない八ヶ岳南麓の気象は標高による気温差と集中豪雨です。内陸性の山梨県内において甲府盆地と北杜市大泉町では標高差が650mほどあり、気温差が6度以上にもなる場合があります。移住者で家庭菜園をやっている方々もこの時期遅霜に留意されていらっしゃいます。また、ため池の多い八ヶ岳周辺は年間1000mm前後と降雨量は少なめですが、富士五湖周辺や富士川に注ぐ釜無川や笛吹川周辺ではその2倍以上の降雨があります。同じ県内に多雨地域と少雨地域が同居しているのが山梨県の特徴ですので昨年のような台風や集中豪雨時には特に注意が必要となってきます。
▲標高と山梨県内の降水量(甲府地方気象台による)
私も利用してしますが、山梨県災害情報メール配信システムを登録しておけば、緊急時の情報がリアルタイムで入手できます。より詳細情報として国交省の川の防災情報にもリンクしています。
https://www.pref.yamanashi.jp/mobile/koucho/chumoku/dosya-mail.html