新米ヘルパーも2年生に進級。私の職場も開設3年目を迎え、働く仲間も7人が11人に、利用者さんも増えています。「定期巡回・随時対応」サービスの仕事は従来のヘルパーとは違い、24時間、必要な時に必要な訪問を組み立てることができます。
デイサービスでインフルエンザを発症した方の横に座った月子さん(仮称)を夕方、自宅に訪問すると熱があります。念のため、夜の就寝前に臨時の訪問をして、健康状態を確認。
持病で車いす生活になった留子さん(仮称)は車いすの操作も不安定で動けなくなることが多く夜間も含め緊急コールで救出に向かうことたびたびです。場合によっては職場の看護師の訪問を要請する場合もあります。
認知症で料理や家事ができなくなった勝子さん(仮称)のお宅には一日3回、食事のセットと排泄ケアなどで入ります。
▲ヘルパーの訪問先で出会う動物。
症状によっては、一人の方に6回訪問する場合もあります。皆さん、住み慣れた自宅での一人暮らしを希望され、一人で長く暮らせるようにと頑張っています。また、ご家族も含め、ご自宅で看取りを希望される方の食事や排せつなどのケアに入るときもあります。緊急事態が起こっても、救命措置を施す事となる救急車の連絡はせず、訪問看護センターに連絡をすることを確認して訪問しています。
仕事で接する利用者の皆さんの姿は20年後の私の姿と重なります。20年後にこの「定期巡回・随時対応」のサービスが富士見でしっかり根付いていれば、私の老後も少しは希望がもてるものになるかもしれません。
私の職場もまだ3年。老齢ですが、職場の仲間と一緒に頑張っていきたいと思います。しかし諏訪のエリアでもこのサービスを提供している自治体は私の住む富士見町だけ。このサービスがもっと各地で広がっていくことを願っています。
八ケ岳ふるさと倶楽部交換日記
齊藤 眞澄(さいとう ますみ)
千葉・佐倉市→長野・富士見町
1957年長野県生まれ。37年間務めた仕事を定年退職し、移住。八ヶ岳暮らしも2年目に。