新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、都会での一極集中の生活や働き方の問題が認識され、地方での生活が見直されているように思います。
テレワークという具体的な働き方が認知されたことが大きな追い風になっています。家賃が高い都心にオフィスを構える必要性が薄れ、満員電車での通勤も避けられる。都会と地方の違いをざっくりと述べると、都会での生活は自宅の外に多くの機能を持たせ、地方ではなんでも自前で用意するということでしょうか。そういったことが結果として密でない生活につながっていくのでしょう。
▲夏の夕暮れ時。八ヶ岳のシルエット。(北杜市高根町)
今回、改めて気づいたのは、自然の営みは新型コロナウィルスの影響を受けていないという事でした。これは驚きなようで、当たり前の事なのかもしれません。
人々が慌てふためいている中で、山は変わらずにそこにあり、時期になればツバメが飛来して巣を作り、気温が上がれば季節の花が次々に咲く。
気持ちが良い程、自然はその営みを例年と変わらずに続けておりました。そんな動じないものを身近にし、その中で生活をすることが出来る。そんなことで心がほっとしている。私にとっての「地方の魅力」とは、自然の営みを感じられることではないかと思う今日この頃です。
▲コロナ禍でも自然の営みは続く。(北杜市大泉町)
文:大久保武文