冬を終え、体がほっと緩む季節となりました。体が緩むと心まで軽くなる。冬の凛とした静けさの風景が静止画だとしたら、春は生命の息吹により、それが少しずつ動き出したように感じる季節。そんな春の訪れを強烈に感じさせるのが桜ではないでしょうか。
▲蕪(かぶら)の桜並木 北杜市長坂町中丸4492 見ごろ:例年4月中旬
桜を見ると自分が日本人であることを思い出す。花が見られるのはわずかな間なのに、余韻がいつまでも残り、来年もまた見たいと、気持ちを未来へ繋げてくれる。
北杜市では都内より半月ほど遅れて桜の開花がスタート。標高差が大きい為、1か月くらいの長い期間、市内のどこかしらで花見を楽しむことが出来ます。
▲山高神代桜。北杜市武川町山高2763(実相寺境内) 見ごろ:例年4月上旬。日本三大桜の一つ、推定樹齢は2,000年とも言われる。
文:大久保武文