2020年のオリンピックイヤーの幕開けとなった令和2年目の1月。この冬はどうやら暖冬となりそうだとの予報が出ています。暖かい冬の湿った空気が日本の南海上を東進すると思わぬ積雪になることもありますので、1月の天気にはどうぞご注意ください。
▲雪の日の朝(北杜市大泉町)。
何年か前まで八ヶ岳事務所ではこの時期に真冬の見学会を行っていました。「晴天率の高い内陸性の気候の八ヶ岳の冬を体験してください」とかなんとか言って、あのレインボーラインの吹きっさらしの場所へご案内したことがありました。そこは富士山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳などを一望できる北杜市の中で山岳景観ナンバー1の広域農道です。八ヶ岳ブルーに染まる快晴の下、真冬の神々しい冠雪した山々、特に奥秩父連山の瑞牆(みずがき)山の素晴らしさと言ったら…。
お連れした誰もが感嘆の声を上げる場所なのですが、ある年のことお昼近くになって天候が急変、山裾を下から吹き上げるような猛吹雪となってしまいました。アメダスの大泉の観測所(標高867m)よりも100mほど上がっており、一気に変わる気象状況を目の当たりにした思いでした。その年もまた暖冬ではなかったでしょうか?
冬の星座もまた格別。晴れて無風の山あいの夜は無数の星々を手に取れるほどです。こうした夜は地表近くの空気が冷えて放射冷却現象が起きます。暖かくしてお過ごしください。薪ストーブにシチューが恋しい季節です。
▲八ヶ岳事務所(北杜市高根町)。
1月の八ケ岳事務所だより
八ケ岳事務所 中村健二