梅雨時の山里は新緑の時期になるとよりいっそう緑が濃くなってきます。みずみずしい水田は周囲の山々を映し出し、ひと雨ごとに苗は成長していきます。関東甲信地方の梅雨入りは平年で6月8日(昨年は6日でした)。夏本番前の慈雨の季節が約ひと月ほど続きます。
北杜市の市域は602平方キロメートルで、山梨県の中では一番大きな市となっており、そのうち約5,000ヘクタール(市面積の8.4%)がいわゆる農地となっています。市内武川町は米どころとしても知られており「農林48号」は幻のコメとも言われるほど。花崗岩質の土壌がコメ作りに合っているとも。また、ある団体の職員から聞いたところによると、中央道長坂インターを出たところの高根町五町田あたりがうまいコメの生産地になっているとか。真偽のほどは不確かですが私はその辺りの農家から毎年直接コメを買っています。
北杜市は県内きってのコメどころで、その生産現場の端緒となっているのがこの時期の雨の降り具合と密接に関わっていることだけは確かです。昨年は北杜市大泉町では6月20日に1日で30mm以上の雨を観測しています。この時期の物件見学は雨具の用意とともに防寒対策も忘れずに。土地の水はけ状況のチェックも念入りに行うこともお勧めします。
6月の八ケ岳だより
八ヶ岳事務所 中村健二