八ヶ岳事務所では毎年この時期に、この一年間の物件購入者の動向を発表しています。
当社では都市と農山村を結ぶ交流事業をメインとして地方移住者を積極的に応援しておりますが、そうした移住者や二地域居住者を称して「ラーバニスト」と命名しています。
昨年はどのような傾向であったのか、発表してまいります。
1.購入物件の種別
想像どおり中古物件が3分の2を占めています。
資産価値の高いといわれる八ヶ岳周辺の空き家に対して積極的な購入意欲が見られる傾向が続いていますが、実は土地を購入して新築住宅を建てられる方々も昨年は増えました。「その他」は店舗、やペンションです。
2.現在の居住地
首都圏在住者が6割を占めています。
東京、神奈川の西部方面は山梨県へのアクセスが比較的容易であるため、自宅から1時間半程度で出かけられるという群を抜く距離感が購入につながっています。
山梨県内の購入者は地元というよりも都会からの移住者で賃貸居住者。職場を見つけて3年目など購入の条件を整えてこられた30、40代の子育て世代です。
3.利用目的別について
単純な季節性の高い別荘利用者はもはや2割にも満たないという傾向がはっきり出ています。
購入物件においてはグレードが高く、価格的に手の届く築15年前後が売れ筋となっています。
要は冬場も暖かい暮らしを八ヶ岳南麓で実現したいという物件に熱い視線が注がれています。
定住はほぼ3年以内に住所を移す予定の方も含まれます。
4.購入者の年代
50代、60代が購入者の中心となっています。
都会で資産形成された方々を含めリタイア後に自然豊かな地域で暮らすという傾向は、ひとつの生活スタイルとなっています。
相談会などに若年者が参加される多くが賃貸希望ですが、安定した仕事や住宅ローンなど、条件が合えば四分の一以上が物件購入に進む傾向がはっきりしてきました。
一方で70歳を超える高齢者も一定程度いらっしゃいました。孫のためにという、強い動機に基づいた方でした。
2018年度の物件購入者の動向
八ヶ岳事務所 中村健二