▲雪の日の朝は静寂に包まれる(昨年2月2日、北杜市大泉町)。
2月3日は節分、そして翌日の4日は立春を迎えます。暦の上では春が始まるこの時期は一年で一番寒さが厳しくなる頃です。長期予報ではエルニーニョ現象で暖冬傾向のようですが、4年前山梨県内を襲った豪雪のこともあり、警戒を怠らないようにしたいものです。
2014年2月の甲府地方気象台のデータによると雪の状況は次のようなものでした。7日は45センチ、14日は83センチ、15日も29センチの積雪がありました。風も南東または東方向から次第に強い北西風に変わっていきました。いわゆる南岸低気圧の通過に伴う上空の寒気が、雨ではなく山梨県にこれまで経験したことのない豪雪をもたらしました。相談会のため東京にいた私は1週間ほど山梨へ戻ることができませんでした。
▲雪の日の翌日は快晴になることも。
この教訓は何をもたらしたのか。県市レベルでは除雪費の増額があり、北杜市大泉町で除雪を請け負う業者の話では降雪予報が出た場合は地域課からの要請の前に自主的に待機する初動の準備が整えられました。それ以上に素晴らしかったのは普段付き合いのない移住者同士が力を出し合って協力するという共助の姿勢が見られたことでした。それは昨夏の台風禍でも見られました。
この地域に住んで良かったと思えることのひとつです。この時期の物件見学はこうした地域の状況も合わせてぜひご覧ください。お出かけ前の天候チェックが今後ますます重要になってきますので要注意です。
◆中央道須玉IC~長坂IC間のチェーン規制について
大雪時におけるタイヤチェーンの義務化を昨年12月10日に国土交通省が発表しました。そのなかで我が北杜市においても中央自動車道須玉IC~長坂ICまでの約7,8kmがその対象となりました。
「勾配の大きい峠部でこれまでに大規模な立ち往生などが発生した区間」がその対象区間だといわれています。東京方面からくる場合、標高差は約200m、登坂車線がカーブの始め(チェーンの付け替え場所もあり)と終わりに3kmほどです。気温差も1.5度以上になりますのでいよいよ八ケ岳の麓に来たという感じでしょうか。いずれにしても数十年に一度といわれる大雪特別警報の発令時は厳戒態勢が必要となります。
▲中央道須玉IC~長坂IC間の地形断面図(出典「地図蔵」)。
2月の八ケ岳事務所だより
八ヶ岳事務所 中村健二