以前は「安心・安全」や「エコ」というキーワードの中で使われた「地産地消」という言葉が、地域経済を回すキーワードとして注目されています。
北杜市では現在、道端の至る所で黄色い「のぼり旗」を見ることができます。同一デザインのこの旗は、北杜市が発行した商品券が使えるお店の目印。
コロナ禍の経済対策で北杜市民一人当たりに3万円の商品券が配られました。商品券が使えるのは北杜市内の登録店舗。スーパー、飲食店、コンビニといった日常的なものから、自動車整備、工務店などあらゆる業種で使えます。
キーワードは北杜市内のお店。
病院でも使えます。
色々な場所で商品券が使われるように商品券にはある制限がかかっています。
3万円の内、スーパーやホームセンターなどの大型店で使えるのは1万円のみ。
美容室、クリーニング等の小売店は2万円まで。
そして最大の3万円まで使えるのは観光業です。飲食店、宿泊、レジャー体験などで、観光が盛んな北杜市の産業を反映した結果でしょうか。因みに8下旬の時点で登録されている飲食店は271軒。
こんなにお店があったのかと驚きました。この商品券をきっかけに地域での外食が増えた、初めてのお店に入ったという声を聴きます。地域のお店で楽しむという流れは商品券を使い終わった後も続きそうです。身近な地域を知ることで「地産地消」が進む良い例になりそうですね。
文:ふるさと情報館八ヶ岳事務所 大久保武文